
わたしたちの教会は聖書を規範とするプロテスタント教会で、日本全国で約1,700教会、信徒数、約20万人の日本キリスト教団に属しています。
当教会は、1946年(昭和21年)8月に春山長蔵(1895-1984)・ノブ牧師夫妻の開拓伝道によって始まりました。当初、近所の子どもたちを招き自宅の玄関ホールで日曜学校を開きました。その後、応接間で礼拝も行われました。さらに、近所の母親から幼稚園を開設してほしいとの要望がだされ、のぞみ幼稚園を1947年(昭和22年)に設立し、園舎も建てられ、教会活動と幼稚園活動が行われました。その後、のぞみ幼稚園が学校法人となり、別地に新たに園舎が建てられる一方、辻󠄀堂教会の建物は増築と改修を経て、創立55年の2001年に新しく現在の会堂が完成しました。
そして、2020年秋に来会者との親睦を深めることを想い、厨房の増改築を行ってきました。
現在の教会は、2015年春より白鳥彰・和代牧師夫妻が着任し、教会学校のこどもたちから年輩者までが信仰と愛を共有しあい、毎週日曜の礼拝を中心に主イエス・キリストの福音を伝える活動をしています。神様の家族の一員として礼拝を守り、諸集会をひらいています。
2022年度年間聖句
「 聖霊によって、神の愛がすべて人に注がれています 」(ローマの信徒への手紙5章5節)
2022年度牧会方針
キュプラ・ロスの著書の中に、19歳の時に旅をして、最後ポーランドのマイダネクに辿り着きます。戦争中に強制収容所のあった所です。そこで彼女は列車何台分もの殺された子どもたちが履いていた靴の山と、やはり列車何台分もの人間の髪の毛を見ました。このような状況を本で読むのと、実際、そこへ行って人間焼却炉をこの目で見て、この鼻で異臭を嗅ぐのとは、天地ほどの差があります。彼女は自問するのです。「あなた方や私と同じ成人した男や女が、96万人もの罪の無い子どもたちを殺しながら、家に帰ると水疱瘡に罹っている自分の子どもの心配をする」ということが、どうしてできるのか?
この答えの一つとなるようなことが、「ワークショップ(生活を共にして過ごす五日間)」で記されています。それは、25名のガン末期患者・小児がんの子どもの親と、25名の医療従事者・カウンセラー・宗教家、そして25名の一般人が、月曜日から金曜日の昼まで共に過ごし、木曜日の夜、キャンプファイアーをして、「負の感情」を松ぼっくりに託して燃やす。上っ面だけでなく「人の心の内深く抑え込まれた苦悶の海に何があるのか」を覗くと、75名の人々の耐えている怒りと苦しみの大きさは、想像を絶したものがあります。その中で最大の嘆き、“それは経験することのできなかった愛に対する嘆き” その嘆きは、失ったものに対する嘆きよりも遥かに大きいもので、これこそ最大の悲しみなのです。それは無条件の愛の経験なのです。
私たちの社会では多くの人々が「無条件の愛」を経験することなく過ごしているのです。しかし、すべての人々に、神の愛は無条件に注がれています。このことこそ、今日教会が宣べ伝えていかなければならない使命です。
今や65歳以上の高齢者が日本人口の3分の1近くを占め、引退後20~30年間という人類史上経験の無い時代であります。人生の最後に神の無条件の愛を経験する、その場として日本の教会がなっていく、そのためにはどうすればよいのか。そのことを教会員の皆と考えていきたいと思います。
毎週、説教はYouTubeにてホームページにて配信しております。皆様もぜひ一度ご高覧下さい。
神の国建設綱領(辻󠄀堂教会生活綱領)
教会設立当時から定めたもので、一人一人が日常生活で心がけるもので、信仰をより深めるためのものです。
- からし種一粒の信仰に生きる
- 永遠の希望に生きる
- 高く広く、深い愛に生きる
- 聖霊に励まされ、導かれ、日々(ひび)新しき霊的経験に生きる
- おこたらずして祈りつつ、日々(ひび)神の国の種まきに生きる
- 喜びと感謝をもって神の国の栄光のために生きる
ハレルヤ アーメン
