🎤2020年7月19日礼拝説教『 生きた水の流れ 』(音声31分+説教要旨)

講解説教 ヨハネによる福音書7章 第4回
説教者: 白鳥 彰 牧師
聖 書: ヨハネによる福音書 7章 32~39節

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7月19日説教要旨

イエスはベトザタの池で、38年も病気で苦しんでいる人を見て、知って、「よくなりたいか」と問われました。
「はい、よくなりたいです」と当然答えるところですが、その病人は、水が動いた時に、自分を水の中に入れてくれる人がいないことを訴えました。

《神は私たちの最も苦しいところを聞いてくださる方・告白させてくださる方》
北森嘉蔵先生の『神の痛みの神学』より

新約聖書は福音が中心→福音=“罪の赦しの訪れ”→罪の赦し=神に背いている者を神が愛の内に包むこと

一番苦しく、一番惨めで、一番落ち込んでいて、一番絶望していて、どんな人と比べても自分の方が劣っていると思うような自分を、神が愛の内に包んでいてくださる

また、「起き上がりなさい」(復活という意味の言葉)とイエスはその人に言われました。


『母』

    貧しくても 子の前につぶやかず
    苦しくても 子の前にうめかず
    疲れても 子の前に倒れず
    悲しんでも 子の前に微笑みを忘れず
    病んでも 子の前にくずおれず
    裏切られても 恩を着せず
    天使のような母が祈っている
    子よ どんな時にも 起き上がれ

イエス・キリストは私たちに「起き上がりなさい、あなたの最も惨めな部分をわたしが包むから」と言ってくださいます。だから、私たちは起き上がることができるのです。


『病まなければ』 

病まなければ 下り得ない謙遜の谷があり
病まなければ 知り得ない恵みの逃れの道があり
病まなければ 捧げ得ない砕かれた魂の祈りがあり
病まなければ 聞き得ない罪の赦しの訪れがあり
病まなければ 信じ得ない現実の奇跡があり
病まなければ 味わい得ない平安の握手の喜びがあり
病まなければ 仰ぎえない希望の山の頂がある
おお、病まなければ 私は人間でさえもあり得ない

(岡山 長島愛生園協力牧師・河野 進)
⇒心の最も苦しいところを、神さまに告白できるということは、私たちにとって大きな慰めです。


命の初めに出会った光によって 見えるよろこびを知った
美しくあたたかな光の世界を知った
光に閉ざされた闇の怖さと孤独の世界との決別のよろこびを知った
命の終わりの道にも光が輝いている
新しい命の旅路が光輝いている
光に導かれる旅のよろこびを知った
よく生き、よく老い、よく病み、よく死ぬ よろこびを知った
新しい命に旅立つ よろこびを知った

(近藤 裕)
⇒ヨハネ福音書は、まさにこの光のことを言っています。
私たちの人生にはこの光が与えられているのです。